通信制大学院の制度化

通信制大学院は1998年に制度化されました。自宅や職場の近くに求める学位を取得できる大学院がない、時間の制約があって大学院で学びたくても学べないなどのニーズに応えて、文部科学省(当時は文部省)が制定したものです。2003年度からは博士課程の設置も認められ、2020年度の時点で27大学に通信制大学院が設置されています。

通信制大学院では印刷テキスト、放送授業、スクーリング、メディアを利用した授業を、科目の性質を考慮した上で効果的に組み合わせて行っています。基本的な学習方法は指定のテキストの、学習成果のレポート提出です。添削指導や評価にEメールを利用している大学院もあります。修士論文や博士論文の指導では、スクーリングを行うケースが多く見られます。

気になる通信制大学院の募集状況や入学諸費用は?

通信制大学院で修士課程を修了するには2年以上の在学と30単位以上の取得、修士論文の審査と試験に合格する必要があります。博士課程は3年以上の在学と必要な単位数の取得、博士論文と試験に合格することが修了の条件です。通信制大学院でも通学制の大学院同様、基礎研究を中心とした学術研究の推進や研究者の養成などの役割を担うことから、入学の定員は少なくなっています。

2020年度の定員は、大学院や専攻にもよりますが修士課程は6名~80名程度、博士課程は3名~9名程度です。入学にかかる諸費用も大学院や専攻によって異なります。入学金と授業料などを合わせて、50万円~100万円前後を見込んでおくことが必要です。

通信制大学院は、学費を抑えられるのがメリットです。また対面授業の回数も少ないため、働きながら学習できます。